しわのあるTシャツ

今回のブログは、「しわのあるTシャツ」と名付けた。

ここ数か月を過ごして、感じたこと、考えたこと、思ったことを書いてみた。

2025年秋冬コレクションは青かった。

ブランドとして5シーズン目を迎えられ、服づくりへの変わらない気持ちと変えたい服作りが交差し始めた。

少しずつ積み重ねてきたあり方に疑問をもつことが大切なのではないだろうかと考えた。きっかけだった。

そんなことを考える日々のなかで、「地球は青かった。」という言葉にたどり着いたのが、始まりだった。

ぼんやりと見えてきたことがある。

ショウタヒヤマの服ってどんな服って聞かれたとき、「いまの日常を切り取ったような服」。

何気ない日常を切り取り、心情や情景描写を服に表現やデザインしていることに気づいた。

ブランドを始めた当初、ブランドコンセプトは、受け継がれる技術や文化の美しさに出会い、

現代を生きる自分たちが(へ)服を作る意味を探し続けるブランドとして掲げていましたが、

探し続ける中で、コンセプトと呼べるものが、ぼんやりと見えてきた。でも、今も探してる。


わたしが作りたい服。

誰もが服を着るという世の中で、誰もが着たいと思うものを作りたいとは思っていない。

むしろ、そんなものは私の人生を捧げたとしても作れない。

ただ、誰もが着れるものを作りたいとは思っている。

2000kmの道しるべ。

ここまで歩いてきた。ここまでがどこかも分からないままに。

だけど、ネオン街の明かりに輝くイチゴと赤いチェックを見て思ったんだ。

いま共に歩けていると。


早いもんで。時間の流れは早いもんで。

バーベキューを終えた後、椅子に座り、目を閉じて、川の流れの音を感じていると、日が落ちていた。

正月が少し前だったかのように思う。でも、冬が終わってて、気づけば春服を手に取っていた。

桜が綺麗だ。数日前に車で通った桜道も、今は緑の葉っぱが横目にうつる。

今年の夏は何しよう。そんなことを考えていると、夏が終わるのかもしれない。

今日はかつ丼を食べよう。今を生きる。

「二日酔いの朝」にタイトルを付けてください。

ラジオのように流しているyoutubeから聞こえてきたお題。

すぐに思い浮かんだのは「まずいタバコ」だった。

過ごし方で大きく変わりそうだ。「二日酔いの朝」のタイトル。

エジプト。

エアコンの効きすぎた夜行バス。ほぼ冷水のシャワー。今にもぶつかりそうな車間距離。心も近い。

想像をこえる神殿やピラミッド。タクシーよりも安い乗馬代。汚さも良い思い出になった寝台列車。

4500年前に建てられたものに、これからも魅了され続けるだろう。あまりにも壮大で包まれていた。

アトリエに置いたスカラベの置物を触るたびにエジプトに訪れたのが、現実だったのかと実感する。

美しさの何か。

考え尽くされたように思える緻密なものの美しさ。粗々しさの中から自然と溢れ出る美しさ。

後者を感じた夜があった。今、ふとガウディを思い出す。紐を垂らして作る懸垂曲線を使い、

建築物の構造と美を融合させたサグラダ・ファミリア。自然と溢れ出る美しさとは何なのか。

正体は分からないが、そんなことを感じる夜だった。いい夜だったことに違いない。

溜まっていくばかりの本。

そろそろ読もう。そろそろネットフリックスをとめて。

ミシンと人生。

幸せは歩いてこない三歩歩いて二歩下がるって言うが、ミシンはもっと厳しい現実を突き立ててくる。

三針進んで三針戻らなくてはいけないからねって。始まりと終わりが大事と人生と重ねて、笑ってた。

ただ笑い話だけでないのも、ミシン人生。


「MOW」。

最近知ったアイスクリームの名です。モウ美味しい。




これからの話。

大事なもんをちゃんと纏って、おれたちの歩み方でやろう。

始めた時から型になんてはまってないのだから。必然でも、たまたまでも。

服で世界で遊ぶ。それにしても、おれの服はよく話す。


読んでくれて、ありがとう。

Shota Hiyama

end.

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